日本美術の恩人・フェノロサゆかりの地を訪ねて

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水口です。

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前回ふれた三井寺は「三井の晩鐘」で知られる、歴史のあるいいお寺です。が、今回ご紹介したいのは(疏水との関係はないんですが)山内にある法明院(ほうみょういん)。直接行くなら、京阪電車石坂線の別所駅で下車し、大津市役所の北側の小道を上がっていくと、約10分で着きます。

ここには前にも書いたとおり、フェノロサの墓があります。アーネスト・フランシスコ・フェノロサは明治時代のいわゆる「雇われ外国人教師」として1878(明治11)年にアメリカから来日しました。東京大学で哲学を教えていましたが、日本美術の美しさに感動し、当時廃仏毀釈で危機にあった日本美術の保護に力を尽くした、まさに日本美術の恩人。絶対秘仏であった救世観音像(法隆寺)を現代の私たちが見ることができるのは彼のおかげです。

フェノロサは三井寺で仏教に帰依し、法明院にも二度滞在しました。ここから見える琵琶湖を愛し、自分が死んだらここに骨を埋めて欲しいという遺言に従って、墓が建てられたということです。

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法明院から眺める琵琶湖は、なるほどと思える美しさです。ビルや競艇場のある現在でもそうなんですから、フェノロサが見ていた風景はどれほどだったのでしょう。

琵琶湖を借景とする庭もいい感じです。池を中心にするいわゆる池泉回遊式ですが、段差があるため、さまざまな表情が楽しめます。京都のように手入れが行き届いているわけではありませんが、その分野趣があるし、なによりもゆったりとした時間が過ごせるいい空間です。

法明院には受付はないので、入り口の竹筒に「志納」として100円入れて入ってください。

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このページは、教材研究所スタッフが2010年5月31日 13:00に書いたブログ記事です。

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