これまで疏水の流れに沿って、書いてきました(前回の記事はこちら)。今回は平安神宮のある岡崎の周辺です。
琵琶湖疏水記念館を出ると、噴水があるあたりから疏水は西に流れていきます。疏水に添って歩いて行くと、動物園・平安神宮の大鳥居・京都国立近代美術館が右手(北)に、左手には能や狂言が上演される京都観世会館が見えます。
そこを過ぎると疏水は流れを北に変えます。京都は南北に標高の高低差がありますので、自然の川は北から南に流れますが、ここと哲学の道添いの疏水は逆に流れています。
流れに添って北に歩いていくと、再び流れは西に向かって方向転換し、しばらく歩くと、矩形のプールのような貯水池があります。

かつて、ここはスイミングスクールの草分け京都踏水会の水練場としても使われていたそうですが、ここに溜めた水を一挙に放水して発電していたのが、赤レンガ造りの夷川発電所です。
インクラインのすぐ近くにある蹴上発電所の電力で、京都に電車が走ったことはよく知られていますが、その後の電力需要増大に対応するため、第二疏水の完成時の大正初めに建設されました。
水力発電というと黒四ダムを想像してしまいますが、ここだって、今も現役で発電を(関西電力)続けている(らしい)から、オドロキですね。

発電所とダム(!)の向こうに立っている銅像は、琵琶湖疏水建設を決めた京都府知事北垣国道の像です。明治の大事業を成し遂げた人物として、前々回の田邊朔郎ととともに、銘記しておきましょう。


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